久しぶりに美味しいパンを求めて、美唄へ。

2017年1月にオープンした「ストウブ（Stoven）」は、地元・美唄の小麦を石臼で挽いた地粉を使用した、手作りの石窯パンが美味しいお店です。

その美味しさといったら、格別。正直周りには何もないところなのですが、それでもこのパンを頂くためにわざわざ行く価値のあるお店だと思います！

この日は早い時間に伺ったこともあり、パンがたくさんありました！ニンマリ。

オープン直後から『美唄に美味しいパン屋が出来たらしい！』という噂は瞬く間に広がり、あっという間に人気店に。

美味しい石釜パンを求めてお客さんが次から次にやって来て、タイミングを逃すと種類が少ないことも多いので、こんな日は嬉しいですね。

店内もナチュラルな雰囲気のインテリアでまとまり、開放感と明るさがあっていい感じです。

持ち帰り分のパンを購入したら、今日はカフェでちょっと遅めのランチを。

こちらのお店をつくられたのは、2008年から地元に根ざした循環型の農業をめざし、地鶏やひつじを育て、生産物も自分たちで販売するという、シンプルな農場を営まれているオーナーさん。

自分達のつくる食材の素晴らしさを、もっとたくさんの人たちに知ってもらいたい！と考える中で、自分達の農場の作物を食べてもらうのなら、同じ空気や水で育った食材といっしょに、この美唄で、地元で、季節ごとの味を知ってもらいたいと思いが大きくなっていったそうです。 

そんな中、家畜を育てていき、肉製品をつくり、乳製品ができた。 野菜とワインは、地元や近郊で作られている。 

でも、あとひとつ、足りないものがあった。それが、お料理に合わせる「パン」だったそうなんですね。 

そこで、『それなら自分達で美味しいパンも作ろう！』と、なんと自ら小麦を育てるための小さな耕作放棄地を譲り受けて、自分達の求めるパン作りに向けて動き出した、というから驚きです！

しかも耕すよりまず先に、木を伐採し、ゴミをかたづけ、排水路を整備しなければいけない状態だったとか・・・！すごいことですよね。

そんな熱い想いが一杯詰まったカフェ、提供されるサンドイッチやキッシュなども絶品なわけですよ！！

スープやデザートもあり、おまかせで５種類ほどのパンが１～２枚ずつくるパンの盛り合わせもおすすめ！

バターやオリーブオイルなどスタンダードなものの他に、北海地鶏のペーストや自家製のブルーベリージャムなどもトッピングできます（別料金）

この日私が選んだのはサンドイッチ！

アスパラひつじのサルシッチャとかぶ・しいたけのピタサンドです。

にんにくやハーブをきかせたアスパラひつじは臭みも無くジューシーで食べ応えがあります！

にんにくの香りがたまりません！

それから、しいたけやかぶもボリュームたっぷりで、それぞれの旨みがすごい！それぞれがしっかり主張していてすごくパワーがあります。

そしてピタパンがまた美味しいんです。パンの香りもすごくいい。

ここでしか食べられないサンドイッチだな～と本当に思います。

アスパラひつじはご自身の『美唄　西川農場』、しいたけは『美唄　小西ファーム』、にんにくは『美唄　牧野農園』のものだそうです。

それぞれ生産地などを紹介してくれ、どこのものを頂いているのか考えながら頂けるのも嬉しいです。

作り手の見える、ストーリーのあるお店やごはんが、私は大好きです。