安藤忠雄氏の手によって札幌の歴史的建造物が素敵なお店に生まれ変わった「北菓楼 札幌本館」
北菓楼 札幌本館
さっぽろ雪まつりもそろそろ佳境に入ってきましたね!
皆さん楽しまれていますでしょうか?
さて、今日は札幌に観光で来られている方におすすめしたいお店をご紹介!
JR札幌駅から徒歩10分程の場所にある、「北菓楼 札幌本館」です!
北菓楼といえば、札幌スイーツ、札幌土産で大変有名なお店ですが、2016年にオープンしたこちらの店舗はなんと大正15年からの歴史を誇る歴史的建造物をリノベーションしたお店なんです。
札幌で最初の本格的な図書館「北海道庁立図書館」として建てられたこの建造物は、北海道知事公館、北海道大学理学部本館などを手掛けた萩原淳正氏と、香川県で代々続く宮大工、久保田家の久保田金蔵氏等によって摂政宮様(後の昭和天皇)の行啓記念として設計されました。
こうして建てられた図書館は、昭和42年まで使用された後、北海道立美術館、北海道立三岸好太郎美術館、北海道立文書館別館と、札幌の発展に伴いながら変化してきました。
柱が複数階の高さにまたがるジャイアントオーダーや、直線を用いた幾何学的意匠を特徴とするセセッション様式でデザインされた外壁や装飾、竣工当時のままの姿を留めるレリーフやアカンサスの飾りが施された旧玄関ホールなどは特に歴史的価値が高く、平成2年には「さっぽろ・ふるさと文化百選」にも選ばれています。
そんな由緒ある歴史的建造物が今回リノベーションされたわけですが、その設計がなんとあの日本を代表する建築家の安藤忠雄氏というわけなのです。
中に入ってみると、3階分の高さの吹き抜けを持つ大空間に圧倒されます。すごい開放感です。
元のままに残された南に面する窓からは柔らかい日差しが差し込んできて明るく、とても気持ちが良いです。
その様子と昔のままの姿のむき出しのレンガの素材感とが、緊張感のある対比を感じさせます。
一階はお買い物ができるショップブースになっています。
北菓楼といえば、のおかきや、バウムクーヘンなどの他にも、こちらの札幌本館限定のお土産などもあり、たくさんの商品が並んでいます。
パッケージも色とりどりで、選ぶのも楽しくなりますね!
そして、2階にはカフェスペースがあります。
この大空間の中、あたかも宙に浮くようにカフェスペースとなる2階の床が架け渡されており、その吹抜けに面して保存されたレンガ壁の全面を見ることができるようになっています。
また、カフェスペースの東西の壁は、かつてここが図書館であったことを継承し、全面を北海道の歴史とお菓子の本で埋め尽くされる本棚にしてあります。
(人気店につき、お客さんが多く写真が取れず申し訳ありません・・・!)
安藤忠雄氏の、『市民の皆さんに永らく親しまれてきたこの旧い佇まいを、”外”だけでなく”内”においても継承しながら、菓子店舗として、そして市民にとっての”サロン”となり得るような空間の実現を目指す』との想いが詰まった設計となっています。
このカフェスペースでは、ミニコンサートなどのイベントも行われているそうですよ!
そんなこちらの建物は、2016年度の北海道赤レンガ建築賞を中心に、数々の賞を受賞しています。
ちなみに、私のおすすめは1階で購入できるソフトクリーム!
あの中田英寿氏も、昨年12月に発売の書籍で、『北海道で30本以上のソフトクリームを食べたけれど、ここのが一番美味しい!』と言われているそうです。
ノーマルのソフトクリームが美味しいのはもちろんのこと、6月~9月の期間限定でここ札幌本館でしか食べられない『ラムレーズンソフトクリーム』が最高です!
今年の6月が待ち遠しいですね!
と、いうことで、建築物ファン、安藤忠雄氏のファンのみならず、多くの方に観て頂きたい札幌の歴史的建造物のご紹介でした!
道庁から徒歩2~3分と非常にアクセスしやすい場所にありますので、是非観光のついでに立ち寄ってみてくださいね!
店舗情報
- 北菓楼 札幌本館
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- URL:http://www.kitakaro.com/
- 住所:北海道札幌市中央区北1条西5-1-2 MAP
- アクセス:JR札幌駅から徒歩5分
地下鉄大通駅5番出口から徒歩5分
大通駅から347m - 営業時間:[カフェ]10:00~17:00(L.O.16:30)
[ランチ]11:00~14:00
[店舗(物販)]10:00~18:00
日曜営業 - TEL:0800-500-0318
- 駐車場:無