札幌でセンスある中国料理が食べられるお店といったら、ここ「茶月斎」。

カウンターメインのシンプルな空間で出てくる料理はどれも独創的で絶品です。

こちらのお店はオーナーシェフひとりで切り盛りされています。

オープンキッチンでシェフの手仕事を見ながら食べられるのもこのお店の良さ。

シェフは寡黙な方ですが、テキパキと華麗に仕事をされます。

そして、出てくるお料理がまた、美味しいのなんのって。

そして、もうひとつ嬉しいのは、その絶品の料理にナチュールワインをあわせられること。

グラスワインもありますが、ボトルも幅広い価格設定で揃っています。

おひとりでされているから、というのもあるかとは思いますが、ここでは自分でセラーから気に入ったものを持ってくるシステム。

私は自分でじっくり見ながら選びたい派なので、個人的にはこのスタイルが好きです。

この日はグラスで注文しましたが、ボトルも見せてくださいました。

とてもフルーティで甘みもあり、飲みやすくて美味しいワイン。

こちらに合わせておまかせ前菜盛り合わせをお願いしました。

きちんと人数に合わせて出してくださいます。そして、見ただけで美味しい！

もうどれもこれも美味しくて、美味しいとしか私の少ないボキャブラリーでは言い表せないんですけども。

左上から時計回りに、熊野地鶏のテリーヌ・原木椎茸うま煮・牡丹蝦紹興酒漬け・グレープフルーツで作られた煮こごりのようなもの（うろ覚えごめんなさい）・天然鯛のお刺身柑橘和え・自家製中国ソーセージです。

もうこれだけで感激です。幸せすぎる。

しかも、その日の前菜は９品くらいあって、その中から人数に合わせてシェフが選んで出してくださるわけなんですけど、ほぼ全部自分が食べてみたいと思ったやつでしたし。

・・・エスパー？

もう美味しい以外言うことないわけですけども、原木椎茸うま煮なんて『え、なに？なに？なに？？』っていうくらいの旨さでしたよ。

あと、牡丹蝦とか。隣を見てみると、連れは目を閉じて別世界にいってましたしね。

前菜でこのクオリティ。ほんと先が思いやられますよ（いい意味で）

それから次にきたのがこちら。

くー！またもや原木椎茸！！

こちらの人気メニュー、千歳原木椎茸しゅうまいです。

道産豚や道産小麦を使った皮で作られているという無添加のしゅうまい。

一つが大きくて食べ応え満点！あつあつ肉汁、原木椎茸の旨みがあふれます、最高。

このしゅうまい、何とお持ち帰りも出来ちゃうんですよ。

お土産にしたら、絶対喜ばれるやつです。

あと、忘れちゃならないのが春巻き！

ここに来たなら食べずには帰れないのが春巻き！本当に美味しいんです。

この日の具材は黒トリュフとホタテと百合根でした、涙出そうなコラボ。

皮はパリッパリ、中はジューシー。トリュフの香りがふわっと広がって、弾力あるホタテの歯ざわりとあつくとろける百合根の食感が素晴らしく、もはや涙にとどまらず悲鳴が出そうなクオリティでした。味付けも抜群に好み。

最後はこちら、天使の海老・古式チリソースです。

ソースは辛味が効いているのですが、天使の海老が甘いので食べたときに非常にバランスが良く、計算しつくされているな～と感じました。

色々な風味・香りがして、非常に複雑で奥深い旨みのあるソース。こちらも非常に美味しかったです。

もう終始満足でしかない夜。

こちらのお店は非常に素材の味を大切にされているなと、いつも感じます。

他店にはないこちらだけのお料理に出会える、定期的に通いたくなるお店です。